山椒生産量全国2位

高知県の中西部に位置し、石鎚山系の山々に囲まれた越知町。実は、質の高い山椒の産地として有名でその生産量は和歌山に次ぎ全国で2番目。仁淀川の綺麗な水、水はけのよい土壌で育つため、その山椒の実は爽やかな柑橘系の香りとすっきりとした独特の辛みがあります。越知町野老山(ところやま)の山頂付近に広がる山椒畑。この場所でふじはら山椒園を営む藤原智さんと春江さんご夫婦は2種類の山椒を栽培しています。

 

牧野博士が命名した“朝倉山椒”

「ぶどう山椒は山椒独特の辛さと香りが強く、朝倉山椒は爽やかな香りとマイルドな味が特徴なんです。ちなみに朝倉山椒という名前は牧野富太郎博士が命名されたそうです」と春江さんが教えてくれました。山椒は収穫の時期により、それぞれ特徴を持ち、5月の大型連休から5月末までのわずかな期間だけ獲れる生の山椒(青実山椒)は、高級食材として知られています。一房一房傷つけないように丁寧に手作業で収穫され、不要な葉などを飛ばす選別機にかけたあと専用箱に詰められた新鮮な生の山椒が当館へ届けられます。

ふじはら山椒園の藤原春江さん。
ふじはら山椒園の藤原春江さん。

 

 

生の山椒の味

最後にメッセージを伺うと「山椒本来のピリっとした辛さはもちろんですが、柑橘系のような爽やかな香りをなにより楽しんで欲しい」とはにかみながら語ってくれました。

越智町野老山に広がる山椒畑。
越智町野老山に広がる山椒畑。
藤原さんと松本総料理長と斉藤料理長で記念撮影。
藤原さんと松本総料理長と斉藤料理長で記念撮影。