豆匠庵

80年続く老舗豆腐屋

日が昇る前に迎えるお豆腐屋の朝。春野町で80年ほど続くお豆腐屋「豆匠庵」を営む谷脇さんご夫婦は朝4時半頃から作業をはじめ、繁忙期には夜の8時ごろまでお豆腐作りが続きます。現在の豆匠庵の前身となったのは、昭和18年ごろに奥様のまりさんのおばあさまがはじめた「岡崎豆腐店」。豆匠庵という屋号は当時の看板商品だった国産100%のとうふの名前から取られました。

人の手が“うまい”を作る

現在はご主人の行彦さんが3代目となり、おとうふ作りをメインで担当しています。ほとんどの工程をおひとりでされているため一日300丁作るのが精一杯。中でも加水・釜煮・加熱の工程は豆腐の味の決め手となる為、ひと時も気を緩めることができません。機械に頼らず、人の手でひとつ一つ丁寧に作ることで、美味しい豆腐が出来上がります。「他のお豆腐とちがうのは、大豆の味が濃いこと」と語るご主人。全国の大豆の産地を訪れ、ご自身で厳選した長野県産の大豆を使用しており、大豆本来の個性的で濃厚な味わいを感じられるお豆腐を目指しています。

 

人柄は味に出る

まりさんは配達等をメインに担当し、食育を目的としたワークショップなども開催。

また、2022年3月には、実店舗となる『toushouan』 を開業。「自分たちの作った豆腐をメインにしたお店をつくりたい」という想いを実現させ、手作り豆腐をはじめ、豆腐メインのお惣菜やお弁当を販売しています。自然体で飾らない人柄が魅力のお二人。人柄が素朴ながら深みのある豆腐の味に表れています。

 

●『豆匠庵』和食料理

地物伊勢海老とユメカサゴのオイル焼き 豆匠庵の豆乳桜海老ソース

 

●『豆匠庵』洋食料理

空豆の冷製スープ 豆匠庵の豆腐を添えて