無農薬、無化学肥料栽培のパイオニア

高知県四万十川の中流域にある四万十町十川で無農薬、無化学肥料にこだわった野菜作りで年間約80種類以上の野菜を生産している農家があります。「桐島畑」の代表である桐島正一さんです。祖父母の代から農業に携わってきた桐島家。正一さんも農業短期大学へ進学し、その後更に学びを深めるために2年間アメリカへ留学されました。帰国後、実家の農家を継ぎますが、農薬の影響で作業が辛く、野菜もうまく出来ない苦しい状況が4年間も続きました。当時を振り返ると、この時に「自分らしい農業ってなんだろう…」と考えるきっかけになったと語る桐島さん。

自分らしい農業を求めて

その後、正一さんは今から25年程前にあたるこの頃、「自分らしい農業」を求めて、高知県内で誰も挑んだことのなかった独自の有機無農薬栽培をスタートしますが、ここでも課題が続出します。農業を始めて5年目にはついに、自分の手には負えなくなってしまいました。「もう放っておこう」と投げ出したが、それが現在の礎を築く良い転機となったそうです。ある日畑に行くと放ったままにした野菜たちが元気に育っていたのです。

自然に任せて

この時、自然に任せるだけで野菜たちは勝手に育ってくれることを確信しました。「自分たちは野菜がうまく育つ環境のバランスを整えてあげるだけ。」と笑顔で語る姿が印象的でした。現在、桐島畑にはその農法や考え方を学びに見学者が後を絶ちません。桐島畑の菜花は甘みが強くみずみずしい為、そのまま食べても絶品です。栄養価も高く、これほどまでに安心して食べられる野菜にはなかなか出会えないと料理長も太鼓判を押す逸品です。

 

●『桐島畑のなばな』和食料理

ちらし寿司 桐島畑のなば

●『桐島畑のなばな』洋食料理

サヨリの昆布茶マリネ 桐島畑のなばなのピストゥー