日本一の生産地に
美しい砂浜や磯が続く海岸線と、緑豊かな山々が広がる黒潮町。この場所を日本一のグリーンレモンの産地にすべく挑戦する生産者がいます。レモン農家の下村昌幸さんは、元々高知県庁の職員として農家さんを行政の立場でサポートする立場の方でした。入庁10年目を迎えた頃、直接生産に関わることができない行政としての立場にもどかしさを感じ、自らが生産者になり農業に携わりたいという想いが芽生えはじめてきました。周囲からの猛反対がありましたが、当時32歳で安定した職から一転、農家としての道をスタートさせました。はじめは茗荷を作っていましたが物足りなさを感じ、平成22年よりグリーンレモンの栽培をスタートさせます。
ひとりの挑戦、そして産地化へ
当時、黒潮町でグリーンレモンを育てている農家さんは誰一人おらず、安定した量を収穫できるまでの4年間の歳月を要しました。中でも最も苦労したのは資金繰りだったそう。苦しい状況でも「その当時は不安な気持ちはなく、ワクワクした気持ちの方が強かった。自分で考えられる全てのことをやっていた。とにかく必死だった」と語る下村さん。その後、町ぐるみでグリーンレモンの産地化に挑戦することになります。
他にない、香りの強さ
『黒潮町グリーンレモン研究会』を設立し、産地化の活動の輪が徐々に広がっています。「 特長はなんといっても香りの強さ。果肉だけでなく果皮からも、これほどまでに香りのするレモンは他にはない。このレモン を味わったら他のレモンには戻れない」と松本料理長も太鼓判を押す下村さんの黒潮グリーンレモンの旨さと香りをご堪能下さい。
●『黒潮グリーンレモン』和食料理
●『黒潮グリーンレモン』洋食料理