幻の和牛
奈半利町、高知県の豊かな自然に囲まれた場所に位置している「ファーム竹﨑」。ここで一頭一頭丁寧に飼育されているのは、「土佐あかうし」という特別な品種の牛であり、その生産者として有名なのが竹﨑稔さんです。テレビ東京で放送されている「ガイアの夜明け」にも特集されたことのある、まさに牛肉の匠とも言える存在。竹﨑さんが育てる「土佐あかうし」は、サシが少なく赤身が多いという特性を持ちます。赤身が多いことから出る旨みと肉質の良さは、他の牛肉とは一線を画しています。「霜振りが少ないため見た目では黒毛和牛に劣るかもしれないが、その分、味にはとことんこだわっている」と常に理想の味を探求し続けています。
美味しさの秘訣
その美味しさの秘訣は何と言っても餌にあります。竹﨑さんはご自身の田んぼで収穫した新鮮な稲を使用し、それを「土佐あかうし」たちの餌として提供しているのです。そのような手間暇をかけて育てられた牛は、のんびりとした環境で育つことから、その味に深みと豊かさをもたらしています。しかしながら、その「土佐あかうし」は、月にわずか数頭しか出荷されない希少な存在。そのため、その肉を提供することができる飲食店も限られています。
深い肉の味わい
竹﨑さんはお客様へのメッセージとして、「黒毛のようにひと口目の衝撃はないが、二口目、三口目と食べ進めていくごとに、本物の肉の深い味わいを感じていただけます。気づいた時には全部食べてしまっているのが理想です。すぐにまた食べたいと思って貰えるはず。」と笑顔で語ってくれました。竹﨑さんの牛肉に対する情熱はその「土佐あかうし」の味わいの中に確かに表現されています。