唯一の梨とりんご狩り体験!
佐川町は高知県の中西部にある、温暖湿潤な気候の盆地状の町です。NHK朝ドラ『らんまん』のモデルとなった世界的な植物分類学者・牧野富太郎博士のふるさととしても知られています。その佐川町の二ツ野地区にある「土本観光果樹園」では、約60アール(約6000㎡)の敷地に、ふじ・ジョナゴールド・つがるなど8品種・計200本のりんごの木を栽培しています。県内で唯一、一般のお客様向けに梨とりんごの両方を収穫できる場所でもあり、秋のシーズンには約2000人もの方が訪れる人気観光スポットとして知られています。
減農薬・有袋栽培の魅力
ここで栽培されている梨やりんごは、減農薬かつ有袋栽培を導入しており、果実に直接農薬が散布されないため、小さなお子様でもその場で丸かじりできるのが大きな魅力のひとつです。採れたてのりんごは、シャリっとした心地よい食感と豊富な果汁、甘さと酸味のバランスが抜群。「採れたてを初めて食べたが、味や食感が全然違う。本当に美味しい」と、松本総料理長も絶賛しています。
こだわりの土づくり
果実の成長やおいしさの基礎となる土づくりにも徹底したこだわりがあります。枯草菌と24種類のミネラルをバランスよく含んだ堆肥を使用し、化学肥料や除草剤を一切使っていないため、安心・安全に口にすることができます。
観光果樹園への挑戦と想い
土本観光果樹園の代表・土本誠さんは、東北の農業大学を卒業後、祖父の代から続く果樹園に就農。もともとは梨農家としてスタートしましたが、お母様が鳥取で食べたりんごに感動したことをきっかけにりんご栽培を始めました。収穫はできても販売が伸び悩むなか、元高知県知事・橋本大二郎さんに「りんご狩りをして観光できる果樹園として運営してみては」とアドバイスを受け、直接りんごの魅力を伝えながら新鮮な味を体験してもらう観光果樹園として再スタートを切りました。
「赤い=美味しい」じゃない?
「はじめは自分のりんごに自信が持てず、説明するたびに過呼吸になるほどでした。でも今は、徐々に自信がついて接客が楽しくなりました」と笑顔を見せる土本さん。インタビューの最後には、「城西館でりんごのおいしさを感じていただき、ぜひ直接果樹園にも遊びに来てほしい」とメッセージをいただきました。なお土本さんによると「赤いりんごが美味しい」というイメージがありますが、実が赤くなるのは日中の寒暖差によるもので、青い部分がなく、黄色くなっていれば甘くなっている証拠だそうです。