150周年テーマ「紡ぐ(つむぐ)」

私共の城西館は、創業明治7年より、地域の皆様や多くの人々に支えられてまいりました。おかげさまで、2024年には150周年という節目を迎えることとなります。

150周年のテーマは「紡ぐ(つむぐ)」

・歴史、伝統を紡ぐ

・人と人との心を紡ぐ

・想いを紡ぐ

先人たちが「おもてなしの心」で大切にされてきた一期一会の縁(えにし)を未来へ紡ぐ為、このようなテーマを掲げました。

 

物語のあるワインを

150周年を記念して、来年(2024年)は様々なイベントの開催や記念商品の開発・販売を予定しているのですが、そのひとつとして、香南市にある「井上ワイナリー」さんと共同の城西館オリジナルワインの製作プロジェクトがスタートしました。

高知県香南市に醸造所を構える「井上ワイナリー」は、ぶどう栽培に欠かせない「ボルドー液」の製造・販売を手掛ける、井上石灰工業株式会社を母体とするワイナリー。

井上石灰工業株式会社は南国市稲生の石灰質土壌の持つワイン用ぶどう栽培への大きな可能性を見出し、2012年よりぶどう栽培を開始しました。

今回プロジェクトでは、単に井上ワイナリーさんと表面的にコラボした商品を作るのではありません。“紡ぐ”という150周年のテーマや城西館スタッフの想いを詰め込んだストーリー性のあるオリジナルワインを作ることをコンセプトに、農作業や収穫、醸造など、ワインが完成するまでのあらゆる工程に各部署のスタッフが関わっていただくことを大切にしています。

様々なワインから理想の味わいを目指す。

理想の城西館オリジナルワインを検討

昨年オープンした「井上ワイナリーのいち醸造所」での第1回目の打ち合わせには城西館から藤本常務とワインソムリエの資格を持つ接客部の遠山課長らが参加。

当日は井上ワイナリーの醸造所長、梶原英正さんがご対応してくださり、香我美町山北産のシャルドネ品種で作られた白ワインを始め、数種類のワインも提供してくれました。

テイスティングをする藤本常務とワインソムリエの遠山課長。

藤本常務と遠山課長は、これらのワインをテイスティングし、城西館の150周年にふさわしいオリジナルワインの理想的な味わいを模索。参加メンバー全員からも活発な意見やアイデアが提出され、充実した会議となりました。また、梶原さんから醸造所内の案内も受け、ワイン製造の工程についても勉強させていただくことができました。

醸造所内の設備なども見学。
試飲をさせていただき笑みがこぼれるワインソムリエの遠山課長。

いよいよ農作業

ワイン造りの第一歩として、ついに城西館スタッフが香我美町山北の美しいシャルドネの畑に足を運びました。7月18日、24日、27日の3日間、各部署から総勢26名のスタッフが実際に「摘粒」という、傷ついたり腐ったぶどうの選別作業に参加。炎天下の中、各日3時間程度お手伝いをし、収穫に向けての準備を整えました。

高知県香南市にあるシャルドネ(白ぶどう)の畑「正光園」にてお手伝い。
農家さんから作業レクチャーを受ける城西館スタッフ。
ワインに使用するシャルドネを丁寧にお手入れ。
ウェディングプランナーのスタッフも摘粒作業に参加。

 

台風の接近と収穫の瞬間

待ちに待った収穫でしたが、台風の影響で急遽収穫日が前倒しに。収穫日となった8月11日は、ワインソムリエである遠山課長とマーケティング部のメンバーが収穫作業に参加。地元の農家と手を取り合い、ひと房ひと房丁寧に、シャルドネの収穫をお手伝いさせていただきました。

たわわに実ったシャルドネ。
傷んだ果実を除きながら丁寧に収穫。

醸造への一歩

その後、8月13日には醸造の大事なステップが始まりました。遠山課長の参加のもと、「除梗」というブドウの茎を取り除く作業や、その果汁を取り出す「搾汁」の作業が行われました。

ワイン造りの基礎となる「除梗」や「圧搾」の作業。
ワイン造りは鮮度が非常に重要。収穫から2日後には作業開始。
今後は発酵などの作業にも参加予定。

今後、味わいを大きく左右する発酵作業にも遠山課長が参加予定。そして、完成間近になるとスタッフ総出の栓付け作業も計画されております。今後の活動もぜひお楽しみにお待ちください。